Web-based tutorial on diagnosis of cancer
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精嚢
精嚢は前立腺基部に位置する解剖学的に正常な構造である。時折、前立腺基部を狙った前立腺生検により採取される。精嚢生検は、通常、短く、厚い平滑筋層と密集した小腺管よりなる。
精嚢粘膜は、時には腺管が顕著な核異型を有するため、前立腺癌を模倣することがある。この異型は悪性ではなく、退行性に見える。核は大きく、密度の高い濃いクロマチンを有する。前立腺癌にしてはあまりにも核異型が強く、よく発達した腺構造を有し、高密度のクロマチンは前立腺癌に典型的ではない。腺管には粘液性の分泌物(チューインガムのような)が含まれ、上皮には黄色色素が含まれている場合がある。